立春の前日は「節分」といって、二十四節気による旧年から新年への変わり目であることから重視されており、日本全国各地の神社仏閣等で豆まきをする節分祭が行われる。地元では“おせんげんさん”と呼ばれ親しまれている静岡浅間神社の節分祭は、古き歴史を有し、また静岡市の無形民俗文化財にも指定されている。日本の伝統的な風習である豆まきと、「おにやらぼう」で戸板を叩き、市内中から悪鬼を追いはらう特殊神事が体験できる。
静岡浅間神社の「鬼やらい神事」は静岡市指定の無形民俗文化財であり、特殊神事として伝承されている。宮司らが太鼓、鉦、鈴をうちならし、その間、世話人参列者や一般参拝者が鬼と書かれた戸板を「おにやらぼう」で約5分間叩き続け、悪鬼を追いはらう。
「おにやらぼう」とは梅と柳の若枝を麻で結んだもので、鬼追い棒の訛った呼び名。初穂料800円で授与してもらう事ができる。 神事の際、戸板を叩いて鬼を追い払ってもよいし、自宅で豆まきをした後、「おにやらぼう」で戸口を叩き、玄関や鬼門等に飾ると災厄より免れるとも伝えられている。
年男年女や宮司による豆まき。家庭で行われる厄払いの豆まきとは少し違い、こちらでは、お菓子、お餅等もまかれる。皆こぞって手を伸ばす、その熱気を感じて!また静岡浅間神社では、宝まきと称して豆と一緒に番号札をまく。それを手に入れた人は豆まき終了後に景品と引き換える事ができ、豪華賞品が当たる事も!福をキャッチするのに夢中になりすぎて怪我をしないように気をつけて。奥には子ども専用のスペースもある。
節分祭の始まりとともに、舞殿において行われる、弓をひき鳴らすことによって厄を祓う儀式、蟇目鳴弦式。節分祭の始まりの神聖な雰囲気をぜひ味わって。境内は静まりながらもこれから始まる豆まきへの期待で溢れている。
雪が降らない温暖な静岡でも、冬はやはり寒いもの。境内では温かい一夜酒や静岡名物の静岡おでんが食べられるので、ぜひ味わってみて。一夜酒とは甘酒のことで、静岡浅間神社の祭りの際、神様にもお供えされるもの。また恵方巻きは、節分にその年の恵方を向き、一本丸ごと黙って食べきると福を呼ぶという太巻き(寿司の一種)。節分だけの寿司の珍しい食べ方に挑戦してみるのも楽しい。
節分祭終了後に安産祈願の「安産の弦」が特別授与される。この節分当日に限り頒布されるもので、こちらを妊婦の腹帯の中にいれたり、お腹にまくと安産できると伝えられている。出産を控えた人がいたらぜひいただいて。(数に限り有)
社殿、廻廊等は土足禁止
社殿等は触らない
石燈籠に注意
■ Access Map(アクセスと地図)
静岡市へのアクセス
JR東海道線、東海道新幹線 静岡駅
会場
住所:静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102番地1
最寄り駅 静岡駅から
路線バス(しずてつジャストラインバス)
JR静岡駅前より
・9番のりば
安倍線または美和大谷線→8分
「赤鳥居 浅間神社入口」下車
190円 ※こども100円
・10番のりば
安東循環線(中町まわり)→8分
「赤鳥居 浅間神社入口」 「浅間神社」下車
190円 ※こども100円
☆駿府浪漫バス線→ 約30分
「浅間神社」 「赤鳥居 浅間神社入口」下車
バス料金100円 ※こども運賃は50円 行先は関係なく定額
※駿府浪漫バスは駿府城公園のお堀沿い等を通る小型のバス。
静岡浅間神社の周辺を車窓より見物しながら参拝するとより楽しめる。