男鹿(おが)市北浦の真山神社(しんざんじんじゃ)境内で行われている祭り。1月3日に真山神社で行われる神事「柴灯祭(さいとうさい)」と、男鹿の民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事だ。
柴灯祭とは、平安時代の終わり頃から行われる由緒ある祭。境内に柴灯を焚き上げ、この火で炙られた大餅を奉納する儀式。
なまはげも、男鹿を代表する民俗行事。面や藁で編んだケデと呼ばれる衣装を身にまとい、出刃包丁を持ち威厳のある所作で新しい年のはじまりを祝う。怠惰をいましめる、神の化身ともされている。男鹿のなまはげは、国の重要無形民俗文化財にも指定される由緒ただしいもの。
これらの行事を合わせた観光行事として1964年から行なわれている。男鹿の伝統行事をまとめて楽しめる祭りだ。
18:45頃から行われるなまはげ行事の再現では真山地区の大晦日の風景が再現される。
玄関の戸をガタガタと鳴らしながら家に入ってきて「悪い子はいねがー、泣く子はいねがー」と言って子どもを脅す様子は、日本全国で知られるほどに有名だ。最後には訪れた家に訓辞を残して帰って行く。
地域に根付くなまはげ行事をあじわって、なまはげのことを知ろう。
19:05頃から、市内各地域の特色あるなまはげが会場内を練り歩く。
なまはげ行事は地域によって違いが見られるが、なまはげ一人一人の面にも個性がある。様々な形相の面が一度に会するチャンス。近くでなまはげを見てみよう。
19:20頃には、なまはげと和太鼓を組み合わせた郷土芸能「なまはげ太鼓」が行われる。
1980年後半から行われてきた、家内安全や五穀豊穣を祈願して演奏されるとても風情のある伝統芸能だ。和太鼓の躍動感となまはげの迫力が相まって、観客を圧倒する。
寒い冬の夜を熱くする新しい郷土芸能を体感しよう。
19:50頃からはいよいよ祭りのクライマックス。たいまつを持った15疋(ひき)のなまはげが「ウォーウォー」とうなり声を上げながら闇の中から現れ、雪山から降りてくる。勇壮かつ幻想的なその姿は、見る者を魅了する。
このあと20:10からはなまはげから災難除去のお守りとしてご利益がある護摩餅(ごまもち)が配られる。記念撮影会も行われるので一緒に写って、祭りを最後まで楽しもう。
当日は相当冷え込むことが予想されるので、寒さ対策を忘れずに
男鹿市へのアクセス
[最寄り駅]
JR男鹿線男鹿駅
まつり会場への臨時有料バスあり
男鹿駅から会場まで 約40分
大人300円 子ども150円(片道)
会場
真山神社
住所:秋田県男鹿市北浦真山水喰沢97
カーナビを利用する場合は「なまはげ館(男鹿市北浦真山)」を目的地に設定