岐阜県羽島市で、5月に行われる美濃竹鼻まつりとふじまつり。
5月3日に行われる美濃竹鼻まつりでは200年以上前につくられた13輌の山車と、それぞれの山車の上で繰り広げられる演出を見物しよう。それぞれの山車には、金や銀の糸を使った豪華な装飾がついており、日本の美術品を見ているようだ。最大の見所は、豪華な山車が赤い絨毯の上に勢揃いし、1輌ずつ演目を披露する「曳き揃え」だ。山車の演目に登場する「からくり人形」も200年以上前につくられたもの。「からくり」とは、精巧な機械仕掛けのことで、当時の職人たちが人形につめこんだ技術力の高さに、驚かずにはいられない。
また、竹鼻まつりと同時期に2週間ほど行われるふじまつりも要チェック。海外でも人気の高い藤の花をじっくりと楽しめる。薄紫色の美しい花が頭上いっぱいに広がる様子は幻想的で、その優しい香りも、思い出になるはずだ。
地元の町が所有する13輌の山車のうち、半数の6輌もしくは7輌が隔年で街を練り歩き、残りの半分は竹鼻商店街周辺の町内3箇所に展示されている。金や銀の糸で織られた豪華絢爛な幕は、日本の伝統を物語る美術品。装飾の繊細さ、美しさを近くで見られるチャンスだ。
巡行する山車が集まる「曳き揃え」で、神様に捧げる伝統芸は私たちの目も楽しませてくれる。子供達の手踊りやからくり人形など山車によって様々な演目がある。特に「からくり人形」の演目では、機械仕掛けの人形の精密な動きと煌びやかな衣装から目が離せない。中には、人形に筆を持たせるとひとりでに文字を書くものもあり、その技術力の高さは200年前に作られたとは思えない。
竹鼻別院の藤は最長33mに枝を伸ばし、樹齢は300年以上にもなる。その歴史のなかで枯れかけてしまったこともあるが、市民の努力で復活し、今では毎年花を咲かせ生命力を感じさせてくれる。また、一面に広がる満開の藤の枝の下には茶席が用意され、見物客は花の香りを感じながらお茶を楽しめる。午後6時半~午後9時は藤の木がライトアップされ、グラデーションがより美しい。
岐阜県羽島市竹鼻町周辺
会場へのアクセス
最寄り駅: 羽島市役所前駅、
路線名: 名鉄竹鼻線
羽島市役所前駅から徒歩約10分
最寄りバス停: 観光交流センター停
路線名: 羽島市コミュニティバス 東・はしまわる線など
観光交流センターバス停から徒歩約5分