1193年に時の武将、源頼朝が狩をしている最中に発見したと云われている川原湯温泉は、今から450年程前に源泉が一時枯渇した。困った村人たちは、温泉がニワトリの卵をゆでたような匂いであったことから、ニワトリを奉納し祈ったところ、再びお湯が沸き、温泉が復活したことを、湯をかけ合って祝った。このことが「湯かけ祭り」の始まりとされている。川原湯温泉の中心部にある共同浴場「王湯」前に祭壇が設けられ、温泉の恵みに感謝し、正月20日に裸でお湯をかけ合う威勢のいい奇祭である。
紅白のふんどし姿の男達が「お祝いだ!お祝いだ!」という力強い掛け声とともに湯をかけ合うと、たちまち湯気が立ち上がる。湯かけ祭りのことを唄った川原湯音頭が鳴り響くなか、掛け声は続く。祭りのクライマックスは、高さ4mほどにつるされたくす玉めがけてお湯をかけ、中から飛び出した4羽のニワトリをつかまえ祭壇に奉納するとき。間近で見物することが出来るが、見物客にも容赦なくお湯がかかる可能性があるので、万全の対策をして楽しもう!
冬季の早朝のため極めて寒いことが想定されるので防寒対策を万全にする。
湯のかけ合い時、お湯が見学者にもかかる可能性があるので気をつける。
吾妻郡へのアクセス
[最寄り駅]
JR吾妻線 川原湯温泉駅
会場
共同浴場「王湯」 前
住所:群馬県吾妻郡長野原町大字川原湯
JR吾妻線 川原湯温泉駅から車で2分
※開催時間帯に駅に到着する電車は無いので、祭りを見学する場合は、前日旅館等に宿泊する必要有り。