飯田町燈籠山(とろやま)祭りは、奥能登珠洲市飯田町で行われる春日神社の神事。寛永年間(1624~1643年)の初期に始まったとされ、370余年の歴史を誇る。かつて、夏の暑い頃に春日神社の神々を町へ夕涼みに迎えるため、町の人々が山車を造って町内を曳き回り、賑やかにお迎えしたのが祭りの始まりといわれている。
一番の見どころは、町民の手で作られた高さ約16mにもなる人形が飾られる「燈(と)籠山(ろやま)」と呼ばれる巨大な山車。重さ約5トンにもなるこの山車は、誰でも曳くことのでき、見るだけではなく体験できる祭りだ。この巨大な燈籠山を含め、全9基の山車の町内曳き回しや神輿の進行などが行われる。
飯田燈籠山祭りの一番の見どころは、全長約16m、重さ5.5トンにもなる巨大な山車「燈籠山」。日本最大級の曳山で、珠洲市指定無形民俗文化財に指定されている。2年に一度、町民の手作りで制作されている。巨大な「燈籠山」が曳き回され、ゆっさゆっさと揺れる様は迫力満点!
※「燈籠山」の運行は20日のみで、21日は飯田わくわく広場で展示されている
20日の16:30~20:00の間は「お祭り体験」ツアーが実施され、お祭りに参加することができる。法被を着て町の人たちと一緒に「燈籠山」を曳けるので、見るだけでは味わえないお祭りの熱気を体感できるだろう。海外からの参加者のため、通訳スタッフも1名いる。
集合:飯田わくわく広場(16:30までに集合)
参加費:1名3000円(保険・飲み物・Tシャツ付)
問い合わせ先:飯田わくわく広場
0768-82-7890
初日のフィナーレでは、9基の山車が終着地の吾妻橋に集結して花火が夜空を彩り、祭りの盛り上がりは最高潮を迎える。出店も多く並び、食事も楽しめる。日本の原風景が残る奥能登で、忘れられない夏の光景となるはずだ。
・山車は5.5トンの重さがあるため、近づき過ぎると危険。
・誰でも山車を曳くことはできるが、山車を傷つける、汚す等の行為は厳禁。
・酔っている人がいるため、「お祭り体験」ツアーに参加するほうが危険は少ない。
・山車が通らないコースでは極端に人が少なくなるため、できるだけ人がいる道を通ることがおすすめ。
珠洲市飯田町へのアクセス
・高速バスの場合
JR金沢駅から「珠洲特急」乗車、「珠洲市役所前」下車(約2時間30分)
・自動車の場合
金沢から「のと里山海道、珠洲道路」を経由して珠洲市内まで(約2時間30分)
・飛行機の場合
のと里山空港から「ふるさとタクシー」乗車、珠洲市内まで(約40分)
会場
石川県珠洲市飯田町各所
・飯田わくわく広場(「お祭り体験」ツアー集合場所)
石川県珠洲市飯田町16-21-1