岩手県に「蘇民祭」と呼ばれる祭りはいくつかある。その昔、旅人に扮した神が一晩の宿を探していたところ、蘇民将来という村人が貧しいながらも精一杯のもてなしをし、神の加護を受けたという伝説が起源。以来、無病息災を祈り、各寺社で蘇民祭が行われるようになった。
1月から順次始まる蘇民祭の締めくくりにあたるのが、この早池峰神社の蘇民祭。上半身裸の男たちが境内に集まり、ご利益があると言われる「蘇民袋」を奪い合う。蘇民袋の中には365個の木製の駒が入っており、十二支の焼印が押されている。十二支とは、年を数えるために当てはめられた12種類の動物のこと。これを獲得した者は、一年のご利益があると言われており、毎年この袋を巡る男たちの熱い闘いが繰り広げられる
迫力あふれる蘇民袋の争奪戦は必見!境内をスタートした裸の男達は蘇民袋を奪い合い、激しくぶつかり合いながら、約1kmの参道を駆け下りる。目指すは石造りの大きな鳥居。ゴール地点である鳥居の下で袋の口を押さえていた者に、この幸運の蘇民袋が与えられるのだ。
蘇民袋の争奪戦は男性なら誰でも参加することができる。我こそは!と思う体力に自身のある人はぜひ参加してみよう。受付は当日の10時まで。
http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/event/event_detail.php?id=57
争奪戦に参加する場合は怪我に注意
参加者は上半身裸で参加。ベルトは危険なので着用不可
花巻市へのアクセス
[最寄り駅]
JR新花巻駅
会場
早池峰神社
住所:大迫町内川目1−1
JR新花巻駅からタクシーで50分
※バスは祭りの時刻に合う便が無いので注意