日本全国の歴史あるお菓子が、平安神宮に集まってくる。「献菓祭」は、約150点もの銘菓を、神にお供えする祭りだ。菓子業界の発展を祈って、1973年からはじまった。京都のお菓子を中心に、北は北海道から、南は九州まで。日本中を旅しないと、お目にかかれない品々が、期間中は神社内に展示される。中には、一部販売されているお菓子もあるので、このチャンスにお土産として購入しておこう。
「献菓展」では、銘菓の他に「工芸菓子」も展示される。「工芸菓子」は、和菓子の素材を使って花や鳥、風景などの形を立体的に表現した、日本の伝統アートだ。写実的で、色鮮やかな作品からは、熟練された職人の技を感じることができる。普段は舌で味わうお菓子だが、祭りの期間中は、目で楽しんでみよう。
献菓祭の前後に開催される「献菓展」。全国から集まる約150点もの銘菓が、展示場にずらりと並ぶ。その中でも注目は、お供え用につくられた「工芸菓子」。和菓子というカルチャーに、職人の巧みな技が織り込まれた、日本を代表するアートだ。
開催場所である平安神宮もあわせてチェックしてほしい。平安神宮は、京都の観光名所の一つであり、多くの歴史的建造物が残る神社として有名である。広大な敷地の中に、堂々と立ち並ぶ社殿や大きな鳥居。また、四季折々の花を咲かせ、自然との調和が美しい。「献菓祭」の時期にはどんな平安神宮が見られるか。是非、訪れてみてほしい。
展示物には触れないこと
京都市へのアクセス
[最寄り駅]
地下鉄東西線「東山」駅
[最寄りバス停]
市バス「岡崎公園美術館・平安神宮前」バス停
会場へのアクセス
平安神宮(京都市左京区岡崎西天王町)
東山駅から徒歩10分
岡崎公園美術館・平安神宮前バス停から徒歩5分