葵祭は下鴨神社と上賀茂神社の例祭で、祇園祭、時代祭とともに京都三大祭のひとつとして知られている。祭りの起源は約1400年前といわれるほど古く、京都最古の祭とされる。風雨が激しく作物が実らなかった時代に、五穀豊穣と国民の安泰を願って行われた祭礼がはじまりとされる。平安時代以降は国家的な行事として行われてきたため、日本全国の祭りの中でも数少ない、王朝風俗の伝統が受け継がれているものだ。総勢約500名、馬36頭、牛4頭、牛車2基の行列は、先頭から最後尾まで約1kmに及び、平安朝の貴族そのままの優雅な姿で市中を巡行する。また、葵祭の名の通り、行列を構成する牛車(ぎっしゃ)や勅使たちはアオイの葉で飾られる。
祇園祭が庶民の祭りであるのに対して、葵祭は貴族の祭り。平安貴族そのままの姿に扮した総勢500名の人々や華やかに飾られた牛馬が行列する。日本の王朝風俗の伝統を感じられる貴重な光景だ。行列は「本列」と「斎王代列」に大別される。午前10時30分に京都御所を出発し、下鴨神社を経て、15時30分頃に上賀茂神社に到着する。日本が誇る歴史都市で、かつての王朝時代の風雅を体感しよう。
京都市観光協会ではお祭りの行列をゆっくり落ち着いて見たい人向けに、有料観覧席のチケットを販売している。観覧席が設置されるのは、華やかな行列が出発する京都御苑内の沿道と、行列の終着地でありユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている下鴨神社の参道だ。お祭りの見物とともに古都京都を代表するスポットで歴史を感じよう。
観覧席料金:
全席指定1席 2,050円(パンフレット付) https://www.kyokanko.or.jp/aoi...
英語イヤホンガイド付観覧席1席 3,500円 http://tabihatsu.jp/tabee-japan/program/93033.html(英)
※チケットの購入は京都市観光協会へ問い合わせ(日・英)
075-213-1717
特になし
京都市へのアクセス
[最寄り駅]
JR・近鉄 京都駅
会場
・京都御苑
住所:京都府京都市上京区京都御苑3
(電車)京都駅から地下鉄烏丸(からすま)線乗車、丸太(まるた)町(まち)駅から徒歩5分
(市バス)京都駅から市バス乗車、府立医大病院前停留所から徒歩15分
・下鴨神社
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
(電車)京都駅から地下鉄烏丸(からすま)線乗車、北(きた)大路(おおじ)駅から市バス乗車(1番・205番)、下鴨神社前。
(市バス)京都駅から市バス乗車(4番・205番)、下鴨神社前