本成寺鬼踊りは、二十四節気による旧年から新年への変わり目である節分にちなんだ厄除け行事で、鬼に豆を投げつけて退散させ、平和と安全を祈る祭りだ。
節分に豆をまいて祈念する節分大祈願会で厄除けや商売繁盛を願い、年男年女(生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男女)は厄除けのお祓いを受ける。その後、本成寺の本堂の厳粛な空気の中に鬼が登場し、鬼踊りが披露される。
鬼達の叫び声とのこぎりや斧などの金物を持って大暴れする姿は、まるで本物の鬼のようで迫力満点だ。踊りが終わると「鬼は外、福は内」という掛け声とともに参拝者達が一斉に豆を鬼にぶつけ、鬼を退散させ平和と安全を祈る。
400年以上前から伝わる鍛冶の技をもつ、日本有数の産業集積地である三条市にふさわしく、のこぎりや斧などの金物を手に大暴れする鬼たち。赤鬼は「人間のすべての悪い心」青鬼は「貧相で欲深い心」黄鬼は「愚痴や甘えの心」緑鬼は「おごりたかぶりの心」黒鬼は「疑いの心」をあらわしていて、鬼によって意味が異なる。
本堂の厳粛な空気の中に響き渡る、鬼たちの叫び声をあげながら踊る鬼踊りは、まるで本物の鬼のようで迫力満点である。
「鬼に抱かれた赤ちゃんは健康に育つ」という言い伝えがあり、我が子を抱いてもらいたい親達が鬼に殺到する。我が子の健康を願う親心で、毎年、子ども連れでにぎわう。
特になし
三条市へのアクセス
[最寄り駅]
JR信越本線 三条駅
会場
本成寺
住所:三条市西本成寺一丁目1-20
JR信越本線 三条駅より徒歩15分