大阪天満宮は平安時代後期の天暦3年(949年)に創始され、菅原道真公を祀る神社。「天神祭」は大阪天満宮の一大祭事で、疫病封じ、無病息災、市中平安を祈る夏祭だ。1000年以上の歴史を持ち、江戸時代中頃から日本三大祭のひとつとして広く知られている。2日間で100万人を超える人々が見物に訪れる。
天神祭は951年に始まった「鉾流(ほこながし)」の神事がもとであると伝えられている。「鉾流」とは天満宮の前の大川より神(かみ)鉾(ほこ)(神様が使う槍のような武器)を流し、漂着した場所にその年の御旅所(おたびしょ)(神様の魂が休憩する場所)を設ける神事のこと。 現在の天神祭の中心的行事に「陸渡御」「船渡御」がある。御祭神である菅原道真公の御霊に年に一度、地域の平安をご覧いただこうと、氏子(神様が守る土地に生まれた人々)たちがお供して行列を組んだのが始まりだ。陸渡御では、絢爛豪華な御鳳輦(ごほうれん)(屋形の上に鳳凰を飾った輿)をはじめ約3000人の人々が街中を行列し、船渡御では、天神橋から川上へ航行し、川上から別のお迎え船の列が下るという独特の形式で、約12000人の人々がお供する。夜の船渡御の最中には奉納花火が上がり、幻想的な光景となる。
7月25日の15時30分に大阪天満宮を出発する「陸渡御」は、約3000人が参加する勇壮な大行列。催太鼓を先頭に、絢爛豪華な御鳳輦や祭り衣装を身にまとった人々が賑やかに、天神橋北詰の「船渡御」の乗船場まで練り歩く。大勢の見物客とともにこの熱気を体感しよう。
「陸渡御」に続いて18時から「船渡御」列が天神橋から出発し、神輿を乗せた奉安船や催太鼓船など様々な船が大川を行き交う。水上で定位置に留まり、舞踊や能を披露する舞台船もあり祭りを盛り上げる。19時30分頃からは祭りのフィナーレを彩る5000発もの花火が打ち上がり、夜空の花火が水面を彩る船を照らしだす幻想的な光景を楽しむことができる。
大阪天満宮境内およびその周辺は大変混雑するため、訪れる際は公共交通機関の利用を勧めている。
<注意事項>
・暑い時期のため、熱中症等に気をつける
・水分はこまめに取るように意識する
・神社境内および周辺地域でのドローン使用禁止
・ゴミは路上に捨てずにゴミ箱に捨てること
大阪市へのアクセス
[最寄り駅]
JR大阪駅
会場(明確にあれば)
大阪天満宮
住所:大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
<電車の場合>
・大阪市営地下鉄 谷町線・堺筋線「南森町駅」下車
・JR東西線「大阪天満宮駅」下車