お会式は、仏教の宗派のひとつ「日蓮宗」の開祖である「日蓮聖人」の命日に池上本門寺で行われる法要だ。毎年日本全国から信者が集まり、3日間様々な形で祈りが捧げられる。日本の宗教、特に「日蓮宗」を知るためにはとても入りやすい祭りで、法要でも祭りでも自由に参加できる。
見どころは12日に行われる万灯練り供養だ。桜の花で飾った100基を超える各地の万灯(光る飾り)が集まり、池上駅周辺から本門寺まで約2kmほど練り歩く。
総勢3000人を超すその行列は圧巻で、毎年30万人を超す参拝者が訪れる。
深夜まで大人も子供も祭りを楽しむ事ができるので、露店と合せて秋の夜長を味わおう。
3日間の中でも一番賑わうのが12日の18時から24時の万灯行列だ。光る五重の塔がくみ上げられ、白やピンクの和紙で折った花がしだれ桜のように飾られた万灯が練り歩く。行列の先頭には、纏(長い竿に細長い飾りが垂れ下がったもの)が威勢よく振られる。纏には地域によって少しずつ違いがあり、高く天に向かって力強く纏を振るその様子にも注目だ。
13日の朝8時から開催される「臨滅度時法要」では、一般の参拝者と僧侶数十人が心を一つにし、「日蓮聖人」への日頃の感謝を込めて祈りを捧げる。日本の宗教の一つ「日蓮宗」に触れてみたい人は、参加してみよう。法要は厳粛な雰囲気の中行われているので、くれぐれも騒ぎ立てたりせず、静かに打ち鳴らされる鐘の音に心を落ち着けてみよう。
会場全体が聖域となるため、ゴミは持ち帰り、通行ルールも守ろう。
万灯に手を出して触るなど万灯行列の邪魔になる行為はやめる。
当日、池上本門寺、池上駅周辺は大変な混雑が予想される。案内等に従おう。
[最寄り駅]
電車
東急線池上駅から徒歩10分
バス
東急バス池上駅行き「本門寺前」停から徒歩5分
会場
日蓮宗大本山池上本門寺
住所:大田区池上1-1-1