高岡大仏まつりは、1968年から続く「高岡大仏」のお身拭い行事だ。
午前中に行われるお身拭いでは、僧侶や関係者が白装束に身を包み、日頃の感謝を込めて一年分の汚れの拭き取りを行う。中でも注目なのが、木の梯子を使用し「蓮華座(仏像をのせるハスの形をした台座)」の上に登り仏像のお顔近くの拭き掃除を行うタイミングである。一拭き一拭き気持ちを込めて、集まった人々の手で行われるその作業に派手さはないが、自分の心まで拭き取られるような気持ちになる。
午後からは交通事故物故者の法要が行われ、日が暮れると祭りのためにライトアップされたいつもより幻想的な大仏様を拝むことができる。
高岡大仏は「鳳徳山大仏寺」の境内に鎮座する阿弥陀如来坐像(死後は極楽へ、現世では何事もなく穏やかに過ごせるようにとの願いが込められた像)で、奈良、鎌倉につぐ日本三大仏に数えられる。
総高15.85m、重量65tというスケールの大きさは、伝統の鋳造技術の粋を集め造立され現在で三代目、市のシンボルとして地域の人々に愛されている。
一通り清掃が済んだ後は、一般の参拝客も台座の上に上り、大仏様のお膝元で参拝する事が可能に!!感謝の気持ちを込めてお参りしよう!
色が変化するライトとともにライトアップされる「阿弥陀如来像」。
昼とは違った味わいを魅せてくれるので、心が洗われるようなひとときを体験することもできる。
銅器の町として知られる高岡市。その技術を存分に生かしつつ、親しみやすい可愛い一品に仕上げたのがこちらである。見て、味わって大仏を感じ、日本の文化を楽しむのもおすすめしたい。
仏事のルールに従う。参拝中や堂内に入る時は脱帽。サングラスやマスクもなるべくはずしておくとよい。
当日、近くにいる係の人にわからないことは聞いてみよう。
高岡市へのアクセス
[最寄り駅]
高岡駅
会場
鳳徳山大仏寺
高岡市大手町11-29
・「高岡駅」古城公園口(北口)から徒歩約10分
・万葉線「坂下町」停留所から徒歩約5分
・高岡市コミュニティバスこみちブルールート「高岡大仏前」