「津沢夜高あんどん祭」は、毎年6月の第一金・土曜の夜、小矢部市津沢地区で開催される祭り。五穀豊穣(農作物が豊かに実ること)を願って行われている。この祭りの特徴である巨大な夜高あんどんは、竹や和紙、染料を主な材料として、龍や牡丹、蝶や鶴など様々な立体を形作り、それらを組み立てて作られる。大きいものは高さ7メートル、長さ12メートルにもなり、完成まで数ヶ月、すべて手作業で制作される。
祭りの当日は、夜19時頃から子どもたちのあんどん行列に続いて、太鼓の音色とともに大人たちが練り担ぐ大あんどんが登場。最大の見せ場は、向かい合ったあんどん同士が激しくぶつかり合い、相手のあんどんを壊す場面だ。夜に映える幻想的なあんどんと、市民や見物客のエネルギーが一体となる迫力満点の祭りだ。
祭りの最大の見せ場は、両日ともに夜21時~24時頃に行われる「ぶつかり合い」だ。人々が魂を込めて制作した巨大なあんどんが向かい合い、掛け声とともに激しくぶつかり合い、相手側のあんどんを壊すのだ。勇気と魂のぶつかり合う瞬間であり、市民も見物客も一体となって盛り上がる。
保存会または町内の法被を着ていないと、あんどんを曳いてはならない。
小矢部市津沢へのアクセス
[最寄り駅]
あいの風とやま鉄道 石動駅
会場
小矢部市津沢市街地各所
※石動駅から車で約10分。祭りの当日は石動駅から無料シャトルバスが運行。