この地域に伝わる昔からの伝説によると、大山祗神社を「山の神」と呼ぶ。山の神は元来「女の神様」であり、その「女の神様」がお化粧をする事を「おしろいを塗る」といわれていることから、初穂の新米を粉にして水でといた「しとぎ」と呼ばれるものをおしろいにみたて、顔に塗り、地域の人の繁栄と新穀の豊作を神に感謝し、来年の五穀豊穣を祈願するという、全国でも類のない奇習が、このおしろい祭りだ。
祭り当日は午後から宮座(地域の人が中心になって自然の恵みに感謝するお祈りを捧げる儀式)が始まり、宮司のお祓いがあり、祝詞が奏上される。拝殿で地域の人たちは食事の席につき、座元(責任者)の人たちは大きな鉢に「しとぎ」を持ち出して、宮司の顔から塗り始める。おしろいの顔への付き具合で来年の収穫高を占う。おしろいは家に帰るまで洗い落としてはならない。火の中に入れると火事になってしまうが、牛馬の飼料に混ぜて飲ませると無病息災になるといわれている。
杷木大山の自然に囲まれた大山祗神社で宮司のおはらいがあり、自然の恵みに感謝する。
防寒対策をしっかりして、神事を見学しよう!
見学者もおしろいを塗ってもらう体験ができる。よく付くほど豊作であるといわれているこのおしろい、よく付いたら来年いいことがあるかも!
毎年参拝して顔におしろいを塗ると「もちはだ」になり、長生きするともいわれているそうだ。
厳粛な祭りなので静粛に。
防寒対策をしっかり。
朝倉市へのアクセス
[最寄り駅]
甘木鉄道 甘木駅
会場
大山祇神社
住所:朝倉市杷木大山
甘木鉄道 甘木駅から車で30分