日本三大火祭のひとつ「須賀川松明あかし」は、420年以上の歴史を持つ伝統行事。1589年、この地を統治していた須賀川城が伊達政宗(現在の宮城県・山形県・福島県を中心に領土を拡大した武将)に攻め落とされた合戦で命を落とした多くの人々の霊を弔ったのが起源とされる。
祭り当日は、長さ10メートル、重さ3トンにもなる巨大な松明を、血気盛んな須賀川の若い衆約150人が担いで街を練り歩き、五老山へと運ぶ。そこで勇壮な太鼓の音が鳴り響く中、約30本もの巨大な松明群に次々と点火され、秋の夜空に壮大な松明の炎が燃え上がる。その荘厳な美しさに人々は酔いしれる。
祭りで使われる巨大な松明は、長さ10メートル、重さ3トンにもなる。地元の男衆約150人が力を合わせてこの大松明を担ぎ上げ、街を練り歩く様は迫力満点だ。高校生~40歳代までの健康な男女であれば、この松明行列の担ぎ手として一緒に参加することができる。参加を希望する場合、事前に「須賀川市松明あかし実行委員会事務局」まで連絡しよう。
その他、小さな松明の行列や小松明製作コーナーは誰でも参加ができる。
ハイライトは夜18:30頃から。太鼓の音が響き渡る荘厳な空気の中、大松明へ次々と火がつけられる。高さ10メートルもの燃えさかる火柱が林立し、夜空を焦がす様は息をのむほど壮観。戦国の世に散った多くの人々への鎮魂と先人への感謝の気持ちを込め、地域で受け継がれてきた祭りの伝統に日本の精神を感じてほしい。
・燃えている松明周辺は火の粉が降ってくるので注意
・ドローンの飛行禁止
・会場周辺は非常に混雑し、立ち入り禁止区域や交通規制エリア等があるため、警備誘導員の指示に従うこと
須賀川市へのアクセス
[最寄り駅]
JR東北本線 須賀川駅
会場
五老山(翠ケ丘公園内)
住所:福島県須賀川市愛宕山地内
※須賀川駅から有料シャトルバス有り。または、駅から徒歩で約15分。