11月8日は「刃物の日」。生活文化と切っても切り離せない存在である刃物を見直し、使い手・つくり手の立場で大切にし、感謝する日。「刃物供養祭」は、全国から集められた、使い古されたり使えなくなった刃物(約4万本)を、感謝の意を込めて供養する行事だ。
日本人は「物には霊が宿る」と信じていて、日々の暮らしに関わる調理用具は特に大切にする習慣がある。そのため、使い古され捨てられる運命だった刃物を集めて祈りを捧げる、という珍しい祭りだ。祈りを受けた刃物は、リサイクルされて新しい刃物や金属製品へと生まれ変わり、まだ使えるものはメンテナンス後、災害時支援用にリユースされる。
刃物供養祭の後には、「ふいご祭り」(鍛冶屋など鞴(火をおこすための道具)を用いる職人たちが鞴に供物を供え祈願した後、飲食をする祭事)の風習にならい、お餅とみかんが振る舞われる。
刃物を供養する全国でも珍しい祭り。
神官により執り行われる、厳粛な神事の様子をじっくりと見学してみよう!
刃物は、燃えないゴミとして出してしまうと「ゴミ」になってしまう。
刃物供養祭には毎年約4万本の不用な刃物が集められ、リサイクルやリユースによって、貴重な資源として活用されている。不用な刃物を刃物供養祭に直接持参して、あなたの刃物をリサイクル、リユースに参加しよう!
会場の関鍛冶伝承館近くに、関市の刃物直売所「岐阜県刃物会館」があり、切れ味のよい包丁、はさみ、つめきりなどを販売している。
特に、日本刀をモチーフにした「日本刀はさみ」は、大人気!
お気に入りのひとつを見つけてみよう。
厳粛な雰囲気なので、大声を上げるなどは控える。
関市へのアクセス
[最寄り駅]
長良川鉄道 刃物会館前駅
会場
関鍛冶伝承館
住所:岐阜県関市南春日町9-1
【電車】長良川鉄道 刃物会館前駅より徒歩3分
【バス】高速バス名古屋関線 栄町1丁目バス停より徒歩10分