滝のように火の粉を吹き上げる神輿を担ぎながら、上半身裸で乱舞する男達。その光景に鐘の音と爆竹の轟音が重なる、音と火が織りなす圧巻の火祭りだ。300年以上の歴史を持ち、春に行なわれる手力雄(てぢからお)神社の例祭「手力の火祭」を、長良川河畔に場所を移動してより観覧しやすいようにして夏に再演する。堤防が観覧席となり、長良(ながら)川と金華山(きんかざん)を背景にした絶好のロケーションで迫力の火祭りを楽しめる。
会場にある高さ20mにも及ぶ巨大な行灯(あんどん)に点火された後、神輿の滝花火に点火される。全ての行灯がうまく点火すればその年は豊作と言われており、また、火の下をくぐると 1年間無病息災だと伝えられている。その他に、本祭では見られない打ち上げ花火を地上で爆発させる「地割れ花火」も楽しみのひとつ。目の前で広がる半球状の花火は大迫力だ。
滝のように降り注ぐ火の粉の中、火薬が仕込まれた神輿を上半身裸の男達が担いで乱舞する。まばゆい光の中、花火の音、爆竹の音、鐘の音、人々の歓声。全てが渾然一体となる様は圧巻。この迫力をぜひ感じて欲しい。
打ち上げ花火を地上でさく裂させる「地割れ花火」は、川原に半球状の花火が広がる。普段空に上がる花火をここでは真横から見ることができるのだ!
本祭では行われない夏だけの催し。他ではなかなか見ることができない必見の花火だ。
祭りが行われる長良川ではこの時期、鵜飼が行われる。鵜飼とは海鵜を操って鮎などの魚を捕える、1300年以上も続く伝統的な漁法。世界無形文化遺産への登録も目指している。その技法の珍しさ、見る楽しさから、古くから時の権力者や文化人たちにも愛されてきた(チャールズ・チャップリンも絶賛したとか)。この機会にぜひ鵜飼も見物してみて。
安全の為、立ち入り禁止区域には入らない等、現場のスタッフの指示に従う。
岐阜市へのアクセス
[最寄り駅]
JR東海道本線・高山(たかやま)線 JR岐阜駅
名鉄名古屋本線・名鉄各務原(かがみがはら)線 名鉄岐阜駅
会場
住所:岐阜市長良福光(ながらふくみつ)
岐阜バス「N80高富」行 他、行先番号「N32」~「N86」の岐阜公園・高富(たかとみ)方面行き及び「市内ループ左回り」で17分片道210円
バス停「鵜飼屋」下車 徒歩3分