渋川山車まつりの始まりと考えられているのは江戸時代末期に始まった祇園祭とされており、その後独自の発展を遂げてきた。
各町内で所有している趣向を凝らした彫り物や荘厳な緞帳で飾られた豪華絢爛な山車が一同に会し合同巡行を行う。各町内の山車が集まって一斉に巡行する様は壮観で、上下左右に引き綱を蛇行させて曳く様は、その威勢のよさから別名「あばれ山車」の異名をとる。二年に一度のこの祭りにかける地域住民の思いや楽しむ姿、携わっている人々が発散するエネルギーやパワーを感じる事ができる、見ていて心躍る祭りだ。
午後4時頃から、国土交通省前交差点を起点とする八幡坂を山車が一気に上りあげる八幡上りは迫力満点。山車によって、「さんてこ(囃子)」のリズムを大きく変化させるものや、蛇行しながら勢いよく上るものなど、様々だ。下りは夜になり「ぼんぼり」の仄かな明かりの中、「八幡下り」の優雅なお囃子でゆっくりと下る。渋川山車まつりのハイライトだ。
この祭りに多くある山車は江戸型山車と呼ばれる迫り上げ式のエレベータを備えたもの。人形まで立てると高さ7mにもおよぶ山車は、電線等の下を通過する時にこのギミックを用いて山車の高さを低くして通過する。立体彫刻により装飾された柱と色鮮やかな緞帳で華麗に仕立てられた山車は町内によって異なり、どれも荘厳で素晴らしい。笛・和太鼓・大太鼓・鉦を使って奏でるお囃子も、山車によってパフォーマンスが異なる。
写真撮影の際は、山車巡行の妨げにならないように注意する。
交通規制がされている場所とされていない場所とがあるので、通行車両には
十分気をつける。
祭り当日は、昼頃から交通規制が掛かるため、会場へは徒歩で来る事を推奨。
山車は常に移動しているため、祭り本部に寄り山車の所在地を確認してから
移動したほうがよい。
移動範囲が広いため、歩きやすい服装がよい。
渋川市へのアクセス
[最寄り駅]
JR上越線/吾妻選 渋川駅
会場
住所:
四ツ角:群馬県渋川市渋川2437周辺
(駅から徒歩20分程)
八幡坂周辺:群馬県渋川市渋川121周辺
(駅から徒歩30分程)
渋川駅構内の観光案内所にて、渋川駅周辺マップ(英語)を配布している。