2万人を超える踊り手たちが、何百メートルにも連なって、かろやかに町を練り踊る。「おはら祭」は、誰でも参加できる南九州最大の祭りだ。鹿児島を代表する郷土民謡「おはら節」や「鹿児島ハンヤ節」、「渋谷音頭」。その音色に乗せて、2万人が通りを埋め尽くす「総踊り」はまさに壮観。1949年に始まったこの祭りは、第二次世界大戦後、町の復興に燃える市民の手によって発展を遂げてきた。地元の企業や学校など、あらゆる団体が参加し、地元をあげて祭りを盛り上げる。大人から子どもまで、また近年では海外からの参加者も増加。グループごとに異なる踊りや、華やかな衣装も見どころのひとつだ。
他にも、躍動感あふれるダンス「オハラ21」や、マーチングバンド、伝統芸能も披露される。「YOU遊広場」と呼ばれるイベントブースでは、親子のふれあいや遊び心をテーマに、ステージイベントなども行われている。
踊り手のグループによっては、飛び入りで踊りに参加することが可能だ。その際、一緒に楽しめるよう、「おはら節」や「鹿児島ハンヤ節」、「渋谷音頭」の踊り方を事前に予習しておこう。踊り方は、下記のURLから動画で確認することができる。
http://www.kagoshima-yokanavi.jp/event/ohara/odorikata.html
「総踊り」がはじまる前には、「おごじょ太鼓」の実演が披露される。「おごじょ」とは、鹿児島地方周辺の方言で「若い女性」を意味する。その名の通り、女性による太鼓演奏だ。束ねた髪を揺らしながら、舞うように太鼓を叩く姿は、力強さの中にも艶やかさを感じることができる。リズミカルな演奏に、きっと心も躍るはず。
特になし
鹿児島市へのアクセス
[最寄り駅]
JR鹿児島本線「鹿児島中央」駅
[最寄りバス停]
「高見馬場」バス停
会場
鹿児島市東千石町ほか 鹿児島市 天文館 電車通り一帯
鹿児島中央駅から徒歩15分