【ユネスコ無形文化遺産】日本三大祭のひとつに挙げられる京都市東山区にある八坂神社の祭礼。7月を迎えると、京都の町は一年で最も華やぐ。9世紀より続く1100年以上の歴史、1ヶ月に渡る祭事の豪華さや壮大さは、世界でも有数であり国内外より毎年数十万人の観光客を集める。
この祭りのハイライトは、「山鉾(やまほこ)巡行」。2014年より約半世紀ぶりに本来の姿に戻り、「前祭(さきまつり)(7月17日)」と「後祭(あとまつり)(24日)」の二度に分かれて合計33基の山鉾が京都の町を巡行する。
山鉾と呼ばれる山車は、最大12トンにも達し、お囃子が乗る屋台に木製の車輪を備えて移動する。数百年前に世界中より集められた至宝をまとうその姿は、まさに「動く美術館」。現存する山鉾の33基のうち29基は国の重要有形民俗文化財に指定され、「京都衹園祭の山鉾行事」はユネスコ文化遺産にされている。
宵山は、山鉾巡行の前夜祭のことで、7月14日~7月16日(前祭宵山)と7月18日~7月21日(後祭宵山)の期間に行われる。山鉾の待機所「会所」では、夜になると山鉾の提灯に灯がともり、衹園囃子が始まれば祭り気分が一気に盛り上がるはずだ。また、会所では山鉾の装飾品が展示されていたり、じっくりと間近で山鉾を見学したい方にはおすすめ。
祇園祭のハイライト「山鉾巡行」。疫病等の災厄をもたらす疫神怨霊を鎮める祭礼が起源。祭りの規模が大きくなるにつれ、競いあうように町ごとに特色ある山鉾が作られ、豪華で華やかな山鉾が出来あがった。祇園囃子の「コンチキチン」の調べとともにギシギシと音をたて通過する山鉾には圧倒される。山鉾を交差点で90度回転させるクライマックスの「辻まわし」は迫力満点!
ゆっくりとご覧になりたい方へ、有料観覧席のチケットが販売されています。
料金:全席指定1席 3,180円(パンフレット付)
設置場所:御池通
販売開始日:
前祭巡行:6月7日(火)
後祭巡行:6月14日(火)
詳しくはホームページで http://www.kyokanko.or.jp/gion...
【問い合せ】京都市観光協会 TEL 075-213-1717
豪華で雅やかな「山鉾巡行」と打って変わり、「暴れ神輿」といわれる荒々しい神事が夕刻より行われる「神幸祭 神輿譲渡」。勇猛な男衆に担ぎ揉まれる神輿の暴れ狂う様は圧巻だ。「ほいっと、ほいっと」という掛け声とともに担ぎ手たちが神輿を頭上高く掲げる「差し上げ」が行われると、見物客からは歓声が湧き起こり、辺りの熱気は最高潮に達する。
1. 衹園祭、特に宵山、山鉾巡行の行われる頃は梅雨明け時季にあたり、大変な暑さとなります。衹園祭にお出かけの際は、水分補給や帽子の着用など熱中症対策を十分にお取り下さい。
2. 前祭の宵山は、例年大変混雑いたしますので、特に次のことに注意して下さい。
A. お子さんやおとしよりのご同伴は、はぐれないよう気をつけて下さい。
B. 修学旅行生の方は、夜8時頃までに宿へ帰るよう心がけて下さい。
C. 持物には十分気をつけて下さい。
3. マイカーでのお越しはご遠慮下さい。
4. 落し物・迷子及び急病やけがでお困りの方は現場警備員などにすぐお知らせ下さい。
京都市へのアクセス
[最寄り駅]
京阪本線 祇園四条駅
阪急京都線 河原町駅
会場
八坂神社(及び、中京区一帯)
住所:京都市東山区祇園町北側625番地
祇園四条駅より徒歩で約5分
河原町駅より徒歩で約8分
JR京都駅より市バス206番祇園下車すぐ