「時代祭」は、葵祭、祇園祭とともに京都三大祭のひとつとして広く知られている。この祭りが始まったのは、延暦13年(794年)の平安遷都(現在の京都に都が遷ったこと)から1100年目にあたる明治28年(1895年)に、桓武天皇を祭神として平安神宮が創建された時。広く京都の市民によって構成された「平安講社」と呼ばれる市民組織によって、延暦時代から明治時代に至る千余年に及ぶ京都の文物風俗を模した時代絵巻のような行列を行なったことが起源である。以来、毎年遷都の日にあたる10月22日に開催されている。
当日は鼓笛隊を先頭に2kmにわたって、当時の豪華絢爛な衣装に身を包んだ約2000人の行列が京都御所から平安神宮までのコースを巡り、かつての華やかな京都の歴史がよみがえる。国内だけでなく海外からの見物客も大勢訪れ、沿道は豊かな国際色に彩られる。
時代祭の豪華絢爛な行列は、平安遷都から明治時代に至る1000年を超える京都の歴史を再現している。約2000人が参加する2kmに及ぶ行列は、先頭に新しい時代の明治維新(江戸幕府が倒れ、明治政府の樹立による天皇制への転換)から始まり、順に古い時代に遡って平安遷都が行われた延暦時代に至る構成になっており、見物するだけで京都の偉大な歴史を肌で感じることができるだろう。
京都市観光協会ではお祭りの行列をゆっくり落ち着いて見たい人向けに、有料観覧席のチケットを販売している。観覧席が設置されるのは、華やかな行列が出発する京都御苑内と、途中の御池通、そして行列の終着地である平安神宮の参道だ。お祭りの見物とともに古都京都を代表するスポットで歴史を感じよう。
観覧席料金:
全席指定1席 2,050円(パンフレット付) https://www.kyokanko.or.jp/jid...
※チケットの購入は京都市観光協会へ問い合わせ(日・英)
075-213-1717
祭り見物への移動は公共交通機関をご利用ください。
トイレの数は限られているのでご注意ください。
写真やビデオを撮影する際は行列の妨げにならないよう、また周囲の見物客にご配慮ください。
観覧席ご利用の場合は座ったままで観覧ください。また、喫煙、パラソルの使用、自撮り棒などの使用はご遠慮ください。
牛や馬を驚かせることがあるのでカメラのフラッシュは使用しないでください。
京都市へのアクセス
[最寄り駅]
JR・近鉄 京都駅
会場
京都御苑
住所:京都府京都市上京区京都御苑3
(電車)京都駅から地下鉄烏丸線乗車、「丸太町駅」から徒歩10分。
(市バス)京都駅から市バス乗車、「烏丸丸太町」停留所から徒歩10分。(市バスは交通規制あり)
平安神宮
住所:京都市左京区岡崎西天王町
(市バス)
京都駅から市バス(5番)もしくは洛バス(100番)に乗車、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」停留所下車、北へ徒歩5分。(市バスは交通規制あり)
(電車)
京都駅から地下鉄烏丸線乗車、「烏丸御池駅」で地下鉄東西線に乗り換え、「東山駅」で下車、北東に徒歩10分。