春の訪れを感じる3月、鹽竈神社のある港町では、火の用心や厄払いを祈願して「帆手祭」が厳粛に行われる。神輿を担いで市内を練り歩くこの神事は、午前11:30から始まる出発式が見どころ。鹽竈神社の参道は202段の階段となっており、「表坂」と呼ばれるこの急な坂を、重さ1tもある神輿を担いで下りるのだ。一つ間違えれば大惨事になりかねないが、担ぎ手である若者16人の見事なチームワークによって、慎重かつ大胆に神輿は運ばれる。こうした危険の伴う勇壮な神輿の練り歩きは通称「荒神輿」と呼ばれ、日本にある荒神輿の中でも帆手祭は大きな祭りだ。神輿が市内をまわって神社に還ってくると、今度は表坂の階段を神輿が上っていく光景が見られる。下りと上りのチャンスは2度。熱気溢れる男たちの姿を見に行こう。
鹽竈神社の参道は、「表坂」と呼ばれる急こう配の202段の階段だ。この表坂を神輿を担いで通るシーンは、祭り最大の見どころだ。見られるチャンスは2度。神輿が神社から出発する午前11時30分頃と、市内を回って神社に還ってくる20時頃だ。担ぎ手が力を合わせて神輿を巡行する姿は、熱気にあふれとても見応えがある。逃さないよう時間をチェックしておこう。
鹽竈神社の神輿は重さがなんと約1トン。八角形の形状をした独特な作りになっており、八面にはそれぞれ鏡が飾られている。また、4本の担ぎ棒があり前後8人、計16人で担ぐ。神輿が作られたのは300年以上前。大修理を重ねて今日に受け継がれてきた。勇壮な練り回しも見どころだが、神輿本体にもぜひ注目してみよう。
神輿が通るコースは区間よって立ち入り禁止。
塩竈市へのアクセス
[最寄り駅]
JR仙石線:「本塩竈」駅
本塩釜駅から、
表参道(表坂)の石鳥居まで徒歩15分
裏坂の石鳥居まで徒歩7分
自動車の場合
三陸自動車道、利府中ICから車で10分
会場
塩竈市一森山1−1
志波彦神社・鹽竈神社