塩竈みなと祭は終戦直後に塩竈の産業復興や市民の元気回復を願って始められたお祭りで、「日本三大船祭り」の一つでもある。日本の祝日「海の日」に開催され、神輿が町中(まちじゅう)を練り歩き、海では龍と鳳凰をモチーフとした御座船が約100隻の供奉(ぐぶ)船を従えて渡御する。日本三景の松島を背景に進む船団の姿はさながら平安絵巻を見るかのよう。町中(まちなか)でも陸上のパレードが行われ、海と陸とが一体となった盛大な祭りになっている。前夜祭では約7,000発の花火が塩釜港の海上に打ち上げられ、数万人の来場者で賑わう。ぜひ2日間泊まって塩竈の魅力を味わって。
志波彦神社・鹽竈神社の神様がこの鳳凰丸と龍凰丸にそれぞれ奉安され松島湾を渡る。船には五色の吹き流しや旗、そして船首には名前の通り各々鳳凰と龍が色鮮やかにあしらわれている。鳳凰丸は、オーストラリアのたばこのデザインに使用されたり、雑誌の表紙に描かれたりと、その絢爛な姿は多くの人に愛されている。
前夜祭で、海上から花火があげられる。空の花火と、海面に写る花火の両方を、潮風を感じながらゆっくり眺めよう。(20時頃から約1時間)
海上の神輿はもちろんのこと、市内の巡幸もぜひ見て欲しい。特に、白装束の氏子たちが、約1トンもある神輿を担ぎ鹽竈(しおがま)神社の表坂と呼ばれる202段もある急な石段を下りるところは見所の一つ。その後市内に繰り出し、御座船が待つ桟橋へと向かう。海上渡御を終え、神様が乗るその神輿は皆に見守られながら、また力強く石段を上る。その粛々とした雰囲気も味わって。※神輿渡御(10:30~)、神輿還御(18:15~)
会場周辺にはたくさんの屋台が出店している。大漁祈願のお祭りでもあるので、海の幸もぜひこのお祭りでいただこう。魚介類やマグロの串焼きなどがあれば特にオススメ。地酒や笹かまぼこもお土産に。
震災による岸壁工事等で一部立入禁止箇所がある。
会場周辺には、立入禁止箇所がある。危険箇所には近寄らず、地震等の発生や緊急時は常駐している警備員・警察官等の指示に従おう。
JR仙石線本塩釜駅から徒歩約5分
JR仙台駅から車で約35分