長野県塩尻市の木曽平沢(ひらさわ)は漆器の町として名高く、そこから約2km程離れた奈良井宿(じゅく)は風情ある宿場町(しゅくばまち)。
どちらも国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている情緒溢れる町並みだ。程近い二つの町で同じ日に二つの祭りが開催される。木曽平沢では「木曽漆器祭」を開催。木曽平沢の町中には約180店舗の漆器店があり、祭り期間中は大漆器市が開かれる。この時にしか手に入らない商品や、特別価格で漆器が買えることも。漆器を知らない人にも漆器に興味を持ってもらえるようなイベントだ。
奈良井宿では「宿場祭」を開催。着物を着て来ると、特典がある「きもの町歩き」というイベントや、フォトコンテストが開催される。日曜日にはお茶壺道中が開催される。江戸時代、京都から江戸へ宇治茶の入った壺を運ぶための行列を再現したもので、時代絵巻を思い出させる道中行列は一見の価値ありだ。
奈良井宿場祭のメインイベントは5日の12時からのお茶壺道中だ。江戸時代、将軍のお茶を京都から江戸まで運んだ道中行列を再現したもので、当時は大変大きな権威とスケールを持っていたと言われている。有料だが、事前に予約をすれば行列への参加は可能。江戸情緒を味わって。
木曽平沢の伝統工芸「木曽漆器」。よく見られるお椀の食器などだけではなく、漆のワイングラスや漆器のマグネットなど、いろいろな製品がある。ここ以外ではなかなか見られないもの、破格の掘り出し物もあるので、自分のお気に入りを見つけてみて。値下げ交渉もできるかも!
木曽平沢、奈良井宿はどちらも、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている町並みだ。独特の建造物を楽しんで。奈良井宿ではフォトコンテストも開催されるので、着物を着て町を散策しよう。レンタル着付けもあるので着物を着て情緒溢れる町並みを歩いてみよう。
つぶあんやみそあんを餅でつつみ、朴(ほう)の葉で包んで蒸したもの。葉に包んで蒸すので、ほう葉の良い香りがする。朴の葉が採れるこの時期しか食べられない季節限定品のためとても人気の和菓子だ。
祭り期間中、木曽平沢、奈良井宿の町中で交通規制がかかるので、注意する。
[最寄り駅]
JR中央本線 木曽平沢駅(漆器祭会場)、奈良井駅(宿場祭会場)
木曽平沢駅から徒歩3分
奈良井駅から徒歩1分
[最寄りバス停]
漆の里平沢 停
路線名:東京—長野/中央道高速バス (新宿—木曽福島背線)
漆の里平沢(バス停)より徒歩10分
住所 長野県塩尻市楢川(奈良井、木曽平沢、贄川(にえかわ))