ハーリーは豊漁と海の安全を祈願する祭り。ハーリー(爬龍)とは船のことで、約600年前の琉球王朝時代に、中国から伝わったとされる。沖縄各地の漁港で開催されるハーリー競漕は、一般には旧暦の5月4日(新暦だと6月上旬)に行われるものだが、「那覇ハーリー」は観光客にも楽しんでもらおうと、5月の大型連休に合わせて行われている。また、他地域のハーリーは多くが小型の「サバニ」(手漕ぎ漁船)を使用しているが、那覇ハーリーはその何倍も大きなものを使用している。初日には那覇市内の中学生による学校対抗戦と一部の職域対抗戦が行われ、中日には「ハーリー一般体験乗船」が、そして最終日には祭り最後の真剣勝負「御願(うがん)バーリー」と「本バーリー」が行われる。ハーリー競漕のほかにも、お笑いステージやライブ・相撲大会・打ち上げ花火など、さまざまなイベントが催されている。
「御願バーリー」「本バーリー」は、それぞれの伝統衣装を身にまとい、那覇、久米、泊(とまり)の地域の3艘が海上で繰り広げる真剣勝負。最初に行われる「御願バーリー」はハーリーが唄や鐘、演武とともに、ゆっくりとコースを巡る。そして最後の「本バーリー」は一本勝負の戦いだ!往復600メートルの海上コースを勇壮に競漕し、その年の覇者を決定する。
3日と5日はハーリー競漕が行われるが、中日の4日は、舟に直接触れられる「ハーリー一般体験乗船」がおこなわれる。人気もあり、多少混み合うこともあるので、時間に余裕をもって行こう。乗船体験のみ英語、中国語、韓国語の対応がある。午前11時から午後3時半まで。参加無料、予約不要。
Picture provided by Naha City
祭り会場は禁煙で決められた場所で喫煙。
一般乗船体験は、小学生以上
那覇市へのアクセス
[最寄り駅]
モノレール美栄橋駅
会場
住所:沖縄県那覇市港町
沖縄県那覇市 那覇新港ふ頭
美栄橋駅より徒歩 20分