砂かけ祭の起源は天武天皇の時代から始まった「大忌祭」とされており、約1300年前から続いている大変長い歴史のある祭り。五穀豊穣を祈願し、多雨と厄除の祭りで大和の奇祭としても知られている。
御田植祭とは全国各地で行われている、農作業の行程を演じて豊作を祈願する祭り。本来であれば雨に見立てて水が撒かれるところを、廣瀬神社では水の代わりに砂が撒かれることが奇祭と言われる所以だ。
午前の神事で苗代作りから田植えまでの所作を行い、午後にはいよいよ砂かけが始まる。百姓や牛を演じる人と参拝者が一緒になって行う砂かけ合戦では、誰もが砂をかけることができる。
砂かけ合戦後には、松を苗に見立てた松苗と田餅が撒かれる。松苗は玄関に飾っておくと厄除けの御利益があるといわれている。
約1300年前から伝わる大和の奇祭を楽しもう!
この祭り最大の特徴は「砂かけ合戦」だ。百姓や午に扮した演者と参拝者が盛大に砂をかけ合う。砂のかけ合いは拝殿にも砂がかかるほど豪快に執り行われ、終わるころには皆が砂だらけになる。砂かけ合戦に参加する場合はレインコートなどを持参しよう。カメラや携帯電話も砂で故障する可能性があるので注意が必要だ!
御田植祭では、祝詞奏上の後、苗代作り・苗代巡り・苗植えの順に所作が行われる「殿上の儀」や「庭上の儀」と言った儀式も行われる。農業作業が順調に進み、稲が無事に育つように五穀豊穣を祈願するお田植祭り。廣瀬神社では砂をかけ合う奇祭として有名だが、祭り本来の歴史ある儀式も堪能してみよう。
砂かけ合戦は太鼓の合図で始め、太鼓の合図で終わるのを守ること
砂をかけ合うのでゴーグルやレインコート等の防具が必要。
カメラや携帯電話はビニールやラップで包み、砂が入らないようにすること
更衣室などはないので注意
北葛城郡へのアクセス
[最寄り駅]
JR大和路線法隆寺駅
会場
住所:奈良県北葛城郡河合町河合99
法隆寺駅から徒歩25分 タクシーで5分