「裸祭り」という呼び名もあるこの祭り。「宝木」と呼ばれる木の棒を、まわし姿の男たちが気迫をみなぎらせ奪い合う。宝木を手にした者は「福男」と呼ばれ、その年は健康と幸福が訪れるといわれている。この祭りの歴史は長く、500年以上続いており、福男になることは男たちの憧れであるとともに、この上ない誇りである。このため、男たちの熱気はすさまじく、約10000人が体をぶつけ合う姿は圧巻だ。この祭には、申し込み(information参照)をすれば海外からも参加が可能なので、体に自信がある人は福男をねらってみよう。
午後7時ごろからは「会陽太鼓」が楽しめる。西大寺会陽は男の祭りともいわれるが、この太鼓の打ち手は全て女性である。太鼓を力強く華麗にうちならし、男たちの闘いに祈りを捧げるのだ。祭りの観覧には、男たちの気迫が十分に伝わってくる観覧席(有料)がオススメ。購入は西大寺会陽奉賛会(086-942-0101)まで。
座席指定席5000円
立ち見席1000円 500円
祭りで必要なまわし、足袋など、体に身につけるものは、現地で販売している。(まわし(さらし)1000円、足袋 1000円、着替え所利用料 1000円)まわしと足袋に着替えたら、宝木取りの会場となる本堂へ向かおう。本堂へ向かうときには決まった順路があるため、人の流れに従う。順路の途中、水に入り昨年の厄をはらう「垢離取場」という場所もある。その他、祭りの文化に敬意を払い手順を守って参加しよう。
午後10時、ついに宝木の争奪戦が始まる。会場の照明が消えると、まっ暗な中で宝木が投げられ、男たちの熱気は最高潮に。宝木にはお香がたっぷりと染み込ませてあり、ひしめく人々の中で香りを頼りに宝木を探すこともあるという。
宝木を手にいれた場合は、境内から出て、宝木が本物かどうか判定する場所まで持っていく。けずりだした木と合致させ、木目が合えば見事福男に認定される。宝木が2本とも境内の外へ持ち出されると、争奪戦は終わる。互いに気をぶつけ合っていた男たちも、どこか清々しい顔つきになり、互いの健闘をたたえ合う。
・飲酒している人、入れ墨(タトゥー)をした人は参加不可。
・地下足袋、トビ足袋での参加禁止。
・会場での暴力、ケンカは絶対禁止。
・メガネやネックレス・ピアス等貴金属の着用は絶対禁止。
・宝木投下の際は特に危険を伴うので、十分に理解した上で参加すること。
(怪我、死亡事故等が発生しても西大寺会陽奉賛会および観音院は責任を負わない。事故の責任において参加し、自分をまもること)
神社へのアクセス
最寄り駅 JR西大寺駅、
路線名: JR赤穂(あこう)線
JR西大寺駅から南へ徒歩約10分
・西大寺の住所
岡山市東区西大寺中3丁目8-8