約3000人が20分間にわたって大声で笑いあう、この珍しい神事は、日本のある神話が起源となっている。『弟のいたずらに怒った太陽の神様が、岩の扉に閉じこもってしまい、世界は真っ暗に。なんとか太陽の神様に出てきていただこうとする神様たちは、神事を行い、岩の扉の外で舞を踊り大きな声を出し笑いあう。すると、その様子が気になった太陽の神様は扉をあけ、世界は明るさを取り戻した。』という神話である。この神話になぞらえて、日の短い冬に大笑いをすることで太陽を呼び、人々の幸せを願うのだ。神官や参列者の笑い声に満たされた会場は、朗らかな雰囲気に包まれる。
境内ではお笑い神事のほか、個々の笑い方を競うお笑いコンテスト、大道芸、その他の神賑行事が開催されていて、肌寒い空気にも負けないにぎわいがある。
神事やお笑いコンテストには誰でも参加可能だ。笑いは、言葉の壁や国境を越えていくことができる。
境内では、まず神聖な場所を示す注連縄(しめなわ)と呼ばれる縄を掛け替え、新しい年を迎える準備をする。次に、新調された注連縄の前で、宮司に続いて「アッハッハ」と声をそろえて大きく3度笑う。そして、太鼓の音が響くと、いよいよ3000人での大笑いが始まる。宮司も巫女も参列者も、笑いを通して一体となる。20分間笑い続けるコツは、嬉しいことや楽しいことをイメージすること。誰でも参加可能なので、思い切り笑って幸せを呼び寄せよう。
神事の後も、境内では大道芸やお笑いコンテストが行われ、にぎわっている。個人の笑いっぷりで競うコンテストもあり、参加は自由だ。景品も用意されているので、渾身の笑いで上位を目指そう。
防寒着が必要。
大自然に囲まれた、神氣溢れる太古の聖域「枚岡神社」で、日本の心や文化に触れよう。
枚岡神社へのアクセス
最寄り駅 枚岡駅、
路線名: 近鉄奈良線
下車すぐ
・枚岡神社の住所
大阪府東大阪市出雲井町7-16