長浜の曳山(山車)は、その絢爛豪華な佇まいから「動く美術館」と呼ばれる。祭りで曳山が曳き廻されるようになったきっかけは、400年前この地を治めていた豊臣秀吉に男の子が誕生したこと。それを祝って振る舞われた砂金を元手に、町民が作ったと伝えられている。その後、町の発展とともに曳山の数は増加し、今日に至るまで何度も修復と改造が繰り返され、あらゆる時代の職人技術が詰まっている。
祭り最大の呼び物は、曳山の上で披露される「子ども歌舞伎」。役者は5歳から12歳の子だけで構成され、大人顔負けの熱演には見物客から拍手喝采が沸き起こる。9日間ある祭りのスケジュールを把握して、曳山と歌舞伎を見に行こう!
「動く美術館」と呼ばれる13基の曳山(山車)もまた祭りの見どころ。12基は子ども歌舞伎の舞台付きで、毎年4基が交替で出場している。曳山には精巧な彫刻や豪華な毛織物など、長浜伝統の粋な職人技術が集結されている。本日である15日の夜には、提灯に灯りがともった曳山が「御旅所」に勢ぞろいする幻想的な光景も見られる。
「子ども歌舞伎」では、町中で曳き回される曳山を移動芝居の場に仕立て、子ども役者による歌舞伎を披露。5~12歳くらいの男の子たちによって演じられる、様々な演目に見物客は魅了される。「子ども歌舞伎」が見られるのは13~16日。14日夜には、歌舞伎の役になった子どもたちが、市街地を練り歩く「役者夕渡り」を見ることができる。
15日の本日に行われる「太刀渡り」では、長大な刀である「太刀」を持った子どもたちが、行列を組んで町中を練り歩く。この祭事は、祭りがはじまった当初から行われており、長い歴史と伝統を誇る。勇ましい武者姿を見に行こう。
曳山が通る際は、危ないので道を広く空けておこう。
曳山には手で触れないようにしよう。
太刀渡りの行列の前を横切らないようにしよう。
長浜市へのアクセス
[最寄り駅]
JR北陸本線(琵琶湖線):「長浜」駅
会場まで徒歩5~15分
[最寄りバス停]
浅井線・びわ虎姫線:「西中前」バス停
会場まで徒歩3分
会場
長濱八幡宮~市街地~御旅所
長濱八幡宮
長浜市宮前町13番55号
御旅所
長浜市南呉服町299