400年以上の歴史があり、いまや世界に知られる徳島の夏祭り「阿波おどり」。起源については諸説あるが、市民の間で盛んに踊られるようになったのは、天正14年(1586年)に徳島藩祖である蜂須賀家政が徳島に入り、藍(青色の染料の植物)や塩の生産で富を成して以降。商人たちが大活躍して阿波おどりをより豪華なものにしていったといわれる。その後は民衆の娯楽として広がり、特に戦後は復興の象徴として市民の間で発展し、いまや日本を代表する伝統芸能として確立されている。
祭り期間中は街全体に阿波おどりのお囃子が鳴り響き、踊り子も見物客も一体となって盛り上がる。有名連(踊りの団体)の踊りは市内各所で見物できる観覧席(有料・無料あり)が設置されるとともに、街中でも「にわか連」という踊り団体が踊りを披露し、「にわか連」は誰でも一緒に踊ることができるのが特徴だ。毎年140万人を超える客で賑わう。
阿波おどりは夜18時から徳島市内中心部にて交通規制が実施され、公園や道路上など複数の場所で見物することができる。大勢の踊り子たちが道路を埋め尽くし、一糸乱れぬリズムで華麗に踊る様は圧巻の一言。公園および道路には3000~5000人規模の4ヵ所の有料見物席を、また1000~2000人規模の2ヵ所の無料見物席が設置される。また、昼間にはホールにおいて有名連の踊りが披露される(有料)。
祭り期間中、「おどり広場」や「おどりロード」といわれる一部の公園や道路において、様々な踊り子たちが交互に演舞を披露し、無料で見物できる。さらに「にわか連」に参加すれば、誰でも一緒に踊ることができるため、日本を代表する踊りである阿波おどりをぜひ体験してみよう。独特の愉快なリズムと街中の熱気に包まれて、あなたの身体も自然と動いてしまうこと間違いなしだ。
見物については特にルールはない。ただ、タバコやゴミのポイ捨て等が多いため、必ず吸い殻入れ、ゴミ箱への投棄をすること。
また、夏の暑い時期の開催のため、熱射病等には注意。
徳島市へのアクセス
[最寄り駅]
JR徳島駅
徳島県徳島市寺島本町西1丁目
会場
徳島市内中心部各所