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神社(Jinja)

「神社(Jinja)」とは、全国津々浦々でその土地の神様を祀っている場所であり、地域における神道のかたちが今に息づいている場所だ。日本全国に大小8万以上存在するといわれ、それぞれ神様が存在し、異なる歴史や物語がある。

神社の特徴としては「鳥居(Torii)」があり、その内側に参道や社殿がある。鳥居は神社の入口であり、基本的にオープンなスペースとしてどんな人でも受け入れるという神道の寛容性を示している。日本人が「あなたは何教ですか?」と問われても答えづらいのは、日本人にとって神道は「宗教」という概念ではなく、今も人々の暮らしの中で生きている「文化」であるためだ。だからこそ、その中心にある神社も「宗教施設」という捉え方ではなく、地域の人々の暮らしの身近にある存在で、定期的に挨拶に訪れたり、何か特別な時には願いや祈りを捧げたり感謝の意を伝えにいく場所になっている。どこの神社でも基本的に参拝することでご利益(神様からの恩恵)はあるが、祀られている神様によって特定のご利益があるとされる神社も多い。

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【記事制作にあたってお話を伺った方】

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ウィルチコ・フローリアンさん(Wiltschko Florian)

1987年、オーストリア・リンツ生まれ。幼い頃から日本に興味を持ち、書物等で知識を深める。14歳の時に家族とともに観光で初来日した際に神社仏閣も訪れ、ますます関心を高めていく。2007年、名古屋市の上野天満宮に入り、住み込みで神職の道を学ぶ。その後母国に戻りウィーン大学日本学研究所を卒業後、再び来日し、國學院大學神道学専攻科に入学。専門課程を経て、2012年に渋谷区の金王八幡宮の神主(権禰宜)に任命され、4年にわたり務める。2016年5月からは三重県津市の野辺野神社にて神職に従事する。